ひざ、ひじ、肩、腰。
年齢を重ねると、こういった部分の関節の痛みが出てきます。ひざ痛や腰痛の症状の緩和に、コンドロイチンを含む医薬品を利用できます。
今回取り上げるのが、コンドロイチン配合の医薬品であるコンドロパワーEX錠です。
コスパの良さが特長のコンドロパワーEX錠。
これまでに、4つのコンドロイチン配合の薬を調べました。
- アクテージAN錠
- キューピーコーワコンドロイザー
- コンドロイチンZS錠
- ノイビタコンドロ錠
(4製品のまとめ記事はこちら⇒関節痛に効くビタミン剤4製品を比較。どれがおすすめ?)
これらの製品と比べてのコンドロパワーEX錠の特長は、安さです。成分や効果面では劣る印象ですが、値段は明らかに安いです。
キューピーコーワコンドロイザーを比較対象にして、成分や効果、副作用、値段などを確認します。
コンドロパワーEX錠の成分
まずは、2つの薬の成分と量を比べました。(1日の最大量で比べています。)
キューピーコーワコンドロイザーは5成分、コンドロパワーEX錠は3成分です。
キューピーコーワ | コンドロパワー | |
---|---|---|
コンドロイチン硫酸 | 800mg | 800mg |
チアミン(ビタミンB1) | 30mg | 30mg |
アスパラギン酸 | 200mg | |
シアノコバラミン(ビタミンB12) | 60μg | |
dl-α-トコフェロール(ビタミンE) | 50mg | |
ボウイ乾燥エキス | 240mg |
(キューピーコーワコンドロイザーの成分と効果についてはこちらの記事を ⇒ キューピーコーワコンドロイザー。成分と効果、副作用、口コミ、価格のまとめです。)
なお、キューピーコーワコンドロイザーのビタミンB1は、ベンフォチアミン41.49mgです。これをチアミン塩化物塩酸塩で換算すると30mg相当なので、ビタミンB1は30mgと表記しています。コンドロパワーEX錠のビタミンB1は、チアミン硝化物30mgです。
また、トコフェロールコハク酸エステルカルシウム51.79mgは、dl-α-トコフェロールコハク酸エステルで表すと50mg相当となるので、ビタミンEは50mgと表記しています。
コンドロイチン硫酸エステルナトリウムは、どちらも同じ800ミリグラムが含まれています。関節軟骨の構成成分であるコンドロイチンがポイントになりますが、ここでは同じ量です。
ビタミンB1も等しい量になっています。そのほかの3成分については、キューピーコーワコンドロイザーが優れています。
コンドロパワーEX錠だけに含まれるアスパラギン酸は、アミノ酸の一種です。エネルギーの産生や老廃物の代謝を促進するので、疲労回復に役立つとされています。
コンドロパワーEX錠の特徴をチェック
さらに、効能や用法、副作用、値段など、薬の基本情報も確認します。
効能・効果
添付文書で効能・効果を調べると、
「神経痛、筋肉痛、関節痛(腰痛、肩こり、五十肩など)、手足のしびれ、便秘、眼精疲労」
といった症状を緩和してくれます。
ほかにもビタミンB1の補給などが書かれていますが、ビタミンB1補給目的なら、もっとビタミンB1に特化したビタミン剤の方が良いでしょう。
用法は1日3回
コンドロパワーEX錠は、1回3錠で、1日3回服用します。
副作用
添付文書の使用上の注意を読むと、副作用の可能性がある症状は次の通りです。
- 皮膚の発疹・発赤、かゆみ。
- 悪心・嘔吐。
- 軟便、下痢。
服用後にこれらの症状があらわれたら、薬をのむのは中止しましょう。
なお、腎臓の悪い人も、薬をのむ前に医師や薬剤師に相談するよう注意書きがあります。コンドロパワーEX錠に含まれるアスパラギン酸は、正確には「アスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物」です。
腎臓の機能が悪い場合、体内にマグネシウムが残留しやすくなります。腎臓が悪い方は、避けるのが無難です。
コンドロパワーEX錠の値段
コンドロパワーEX錠の価格を、アマゾンと楽天市場で調べました。
アマゾンでの価格
145錠 1623円 (1日あたり 約101円)
270錠 2076円 (1日あたり 約69円)
(アマゾンの現在価格⇒コンドロパワーEX錠)
楽天市場の最安値
145錠 1353円 (1日あたり 約84円)
270錠 1878円 (1日あたり 約63円)
(楽天市場での現在価格⇒コンドロパワーEX錠)
という結果でした。
成分は劣るが、コスパは勝る。コンドロパワーEX錠。
この記事の始めに、コンドロイチン配合の医薬品を4つあげました。
キューピーコーワコンドロイザーとノイビタコンドロ錠の1日あたりの費用は、105~115円ぐらい。アクテージAN錠の1日あたりの費用は、125~135円ぐらい。コンドロイチンZS錠の1日あたりの費用は、150~160円ぐらい。になりそうです。
成分から期待できる効果は、これら4つの医薬品には劣ります。ただ、コンドロパワーEX錠の費用は、だいたい半額ぐらいです。
コンドロイチンが成分に入っている薬は、値段が高いです。コンドロイチンの薬を飲みたいが、とにかく安さが大事!という方には、コンドロパワーEX錠は試してみる価値があります。