ハイチオールCは二日酔いに効果あり
シミ・そばかす対策の薬として有名な、ハイチオールC。
ハイチオールCのシリーズには、ハイチオールCプルミエール、ハイチオールCプラス、ハイチオールCホワイティアという3つの飲み薬があります。
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二日酔いに対する効能・効果が明記されている
美白効果があると同時に、ハイチオールCの薬は3つとも、二日酔いに対する効能・効果が明記されています。
例:ハイチオールCプルミエールの添付文書☟
なぜ二日酔いに効くのか
ハイチオールCには、成分としてL-システインが含まれています。このL-システインが二日酔いに効くのです。
お酒を飲むと、アルコールは体内で分解されるのですが、その過程で発生するのがアセトアルデヒドです。
途中で生じるアセトアルデヒドが有害で、二日酔いの原因になります。
L-システインが有害物質を無毒化する
このとき、L-システインはアセトアルデヒドを無毒化してくれます。
またL-システインは、肝臓の機能を改善するはたらきもあります。そのほか、L-システインには、からだの倦怠感を改善する作用があります。
そもそもハイチオールCは、はじめは二日酔い対策の薬でした。1970年代は、倦怠感の軽減や肝臓の機能回復というのが、当初の効能だったようです。
L-システインを含むシスティナCも二日酔いに効く?
システィナCの成分にも、L-システインが含まれています。となると、当然システィナCも二日酔いに効くはずです。
ですが、システィナCの添付文書を見ると、効能・効果に二日酔いに対する記述はありません。
こちらがシスティナCの説明です。効能・効果ですが、3つ書かれています。
1、シミやそばかすなどの、色素沈着に対する緩和の効果
2、歯ぐきや鼻からの出血防止
3、ビタミンCの補給
2と3は、ビタミンCの作用ですね。L-システインの効果は、色素沈着の緩和だけになってます。二日酔いのことは書いていません。
システィナCで二日酔いが無視されている理由
ただこれは、医薬品として効能・効果を申請するときは、かなり費用がかかるので、二日酔いへの効果を申請をしていないためだと考えられます。(データを揃えたりするのが大変です。)
製薬会社の戦略として、システィナCは美容の医薬品として販売したいのでしょう。二日酔いに対する効き目もあるはずですが、そこは製薬会社として狙っていないみたいです。
システィナCとハイチオールCの成分を比較すると
では実際に、システィナCとハイチオールCの成分を比べてみます。ここでは、システィナCの成分量に一番近い、ハイチオールCプルミエールを取り上げます。
システィナC | ハイチオールCプルミエール | |
L-システイン | 240mg | 240mg |
アスコルビン酸(ビタミンC) | 300mg | 300mg |
パントテン酸 | 24mg | 24mg |
ピリドキシン(ビタミンB6) | 6mg |
ほとんど違いがないようだが‥‥
あらためて表にすると、ほとんど違いがないような。ビタミンB6が、1日の量として6ミリグラム差があります。
参考までに、国立健康・栄養研究所のビタミンB6のページを見ると、
平成25年の国民健康・栄養調査では、ビタミンB6を1日あたり、男性は平均1.20ミリグラム、女性は平均1.02ミリグラム摂取しているそうです。
成人はだいたい、1日で1.2~1.4ミリグラムぐらい摂取すれば良いようです。
ハイチオールCプルミエール以外の、プラスやホワイティアでもL-システインの量は240ミリグラムです。240ミリグラム入っているシスティナCも、実質的には二日酔いへの効果はあるでしょう。
正式には書かれてないけど効果はあるでしょう
システィナCの正式な効能・効果には、二日酔いは書かれていません。でもおそらく、ハイチオールCと同じくらいの効き目はあるので、「まあ効くんじゃないかな」程度の期待で服用されると良いかと。
システィナCの方が、ハイチオールCより安めです。二日酔いを抑える目的で選ぶなら、システィナCがお得かもしれません。